THE BEATNIKS COMEDY SHOW / ザ・ビートニクス コメディーショー

★BEATNIKS☆COMEDY SHOW
■公演日:2004年12月6日『月』
■開演:7:00PM ■開場:6:30PM
■会場: 野方区民ホール
■席種・料金:全席自由・前売り1500円/当日1800円
■チケットぴあ:発売中
Pコード:358-013
電話予約:0570-02-9999
Pコード電話予約:0570-02-9966

[劇作・脚本][演出]柳田光司

[出演]アル北郷/北京ゲンジ・無法松/トオル/中川

劇作、脚本、演出/柳田光司 ザ・ビートニクス コメディーショー#1 2004年12月6日(月) 野方区民ホールザ・ビートニクス コメディーショー#1 2004年12月6日(月) 野方区民ホール
 『ボッタクリ』
ボッタクリ。
ぼったくり。
没ったくり。
没手操。
調べてみると・・・語源はこうであるらしい。
 
知らなかった・・・。
ボクが在籍していた青春のバンド名であったのに・・・・・・。
 
でも今の時代、世間一般の実生活の方が余程「ボッタクリ」なのでは?
ほんと、そう感じる。
例えば、企業でも年々、1年契約の年棒制が増加であるとか。
いわゆる、契約社員の結果報酬。THE必殺!利益請負人。
一見、時代を背負っているかのような響きがするが・・・・・・、
実の所は全く思うツボではないか?
企業にとってこれほど都合のいい人間はいない。
利益を上げた上に退職金もいらない。
一昔前では、考えられない「ボッタクリ」である。
笑うのは、このからくりに気づかない若手の浅はかさ。
意気揚揚と巨大企業と五分で渡り合っていると思っている。
いやぁ〜〜それなら会社に入らなくていいのに・・・。
 
オリンピックってのもかなり怪しい。
落ちついて考えると話の基準が全て4年後の話になっている。
 
「室伏って4年後は間違いなく金だなぁ・・・まだまだこれから」に始まり、「塚原って今年27だから・・・今度は31かぁ・・・」と神妙に。
でも考えると、単なる足し算を深刻に語っているだけ・・・・・・。
なんだかなぁ・・・。
 
「子どもの読書活動推進法案」(保護者にも子どもの読書機会を増やしたりする習慣付けを行ない4月23日を「子ども読書の日」に定めたとか・・・)
という法案も提出されたとか。
なんだかなぁ・・・。
こんな事、わざわざこの忙しい時期の臨時国会で一番早く伝えなければならない事なのだろうか!?なんだか、税金をボラレた気分である。
 
企業なら確実に解雇か?一生の烙印を押されるだろうなぁ。きっと。
こんな長い間かけて、結果がそれでは。
おもしろくない漫談を聞かされたようで気分が重い。
寄席小屋なら「掴み、失敗」。支配人に小便ちびる程怒られる。
客は引き潮のように果てしなくはるかかなたへ心は暮れなずむ。
 
あと、CDやDVDの高画質、高音質のデジタルリマスターって
この先、何処まで満足いけるものなのだろうか?
もう、これ以上のモノって本当の本当にないのだろうか?
あと何年かすれば、また技術革新だろうなぁ。きっと。
これでは我々はいつまでたっても追いつけない。

新聞一面を買い取った全面広告。
コピーの下には「2001年11月22日。THE GODFATHER★DVD日本上陸!」と。何度も見た傑作。しかし、こんなもの迄、いつしか疑わしく思えてくる。
嗚呼、情けない。情けない。
細かい話だが、21世紀の今も存在する「C,C,ガールズ」ってなんなんだろう?
極限セクシーって言われようが、増カラーページと言われようが、
なんだかなぁ・・・って虚しくなるのはボクだけなのであろうか?
いつの間にか?原型が全く残らず名前だけ。
オリジナルメンバーが1人もいない。
これならボクも21世紀の「ビートルズです」と名乗れるかも・・。
(いやぁ〜〜これは違うなぁ。ごめん、ごめん。)
多分「モー娘」だって近い将来こうなっているのであろう。きっと。
 

時代はいつしか安定から流動に変化してきた。
時代と社会とのズレの間を「もっともっと柔軟に軽く生きなければ・・・・・・。」
自己を固定して安心なんかを望んだら、しなやかさなど絶対に保てない・・・・・・
まさしく「ボッタクリ」の時代。
 
だから、これからは品質価格満点の最良店を期待し
「ぼったくり」で慌てるよりか、
「ぼったくり」を覚悟したのに、安定制やサービスに拍子抜けする方が、
かなり、分がいい感じがする。
 
「没手操」
この漢字の響き、並び、意味。
もう1度、考えてみたいなぁと思った。


今回のライブの入場料は、ビートニクスの(暫定)リーダーであるアル北郷が独断で決めました。「北郷、お前それで大丈夫なの?金もないのに・・・」と親身になってたずねると・・・ヤツは待ってました!とばかり・・・・、
「柳田さん、映画と同じ値段ですよ、映画と・・・」
どうやら、この台詞が言いたいが為であったのは、ほぼ間違いない。

「でも、それでホントにそれで採算あるの?ちゃんと計算した?」

「だから・・・柳田さん、映画なんですよ!映画!
 フランシス・コッポラがいくら借金して地獄の黙示録を撮ったか?柳田さん、わかりますか・・・?」と・・・。あきれて物が言えない・・・。

みなさん、御安心下さい。
結果的に、このコメディーショーは「ボッタクリ」と言われるかもしれませんが、リーダー北郷には悪気は全くありません。

それどころか?彼は今・・自分自身をFコッポラに見立て、
頭の中では、本当にベトナムの僻地で妄想にかられている最中なのです。
そのくせ、何かと言えば「ロッキー!」「ロッキー」と騒いでおります。
挙句、「柳田さん、ロッキーって映画、見た事ありますか??」と・・。

北郷純。
ホント、名前の通り、清清しいほど純粋無垢な野郎です。


THE BEATNIKS COMEDY SHOW / ザ・ビートニクス コメディーショー